どうも、チンパンジーまさるです。
僕が22歳のときの話ですが、ソー◯ランドのボーイとして働いていた時期があります。
本業の給料が安すぎて困っていたのと、なにより興味本位というのが一番のきっかけですね。
先に感想を述べると、ソー◯ランドのボーイは本当にきついバイトでした。
正社員ではなくアルバイトとしてですが、想像以上の重労働に耐えられずに4日だけ出勤して退職したほどです。
もしあなたも興味を持っていて、
「お店の女の子と仲良くなって、あわよくば・・・」なんてことを期待しているなら絶対にやめたほうがいいでしょう。
女の子と触れ合う機会もほぼゼロですし、ラッキースケベなんてことも100%起きません。
今回は4日間ですが、実際に都内のソー◯ランドでボーイをした体験談をお話します。
ソー◯ランドのボーイになるまで
ボーイの求人はネット上にゴロゴロ転がっています。
「ソー◯ ボーイ 求人」とググれば腐るほど出てくるので、恐らく深刻な人手不足なのでしょう。
あんまり情報を出すと特定されるかもしれないので、僕が働いていたのは都内の店舗とだけ言っておきます。
本業があったのでアルバイトで応募。
条件は時給1100円、通勤の交通費は自己負担。
電話で応募してみたところ、
面接当日はスーツ姿。持参するものは【身分証明書、印鑑、銀行口座のみ】と伝えられました。
履歴書が不要な辺り、誰でもウェルカムということなのでしょう。
面接当日、受付のボーイにアルバイトの面接である旨と伝えると、「あぁ、あそこで待ってて」とやる気なさそうに待合室に案内されました。
普通のお客さんに混ざって待つこと約20分。
ウ◯ジマくんみたいな人物が出てくるのかとビビっていましたが、普通のオジサンが面接官でした。
お客さんが待合室から居なくなったタイミングでそのまま面接開始。
面接では、
「力仕事だけど大丈夫?」
「週にどれだけ出勤できる?」
程度の質問で、もはや採用する前提のようなものでした。
なにやらこの業界は、いわゆる訳アリの人が多いようなので、余程のことがない限り面接で落ちることはないでしょうね。
面接開始から数分程度で採用が決まり、その後は注意事項などの説明をされました。
なかでも女の子関係のルールがかなり厳しく、
「上司の許可無しに、当店の女の子と会話をしないで下さい。違反した場合は罰金50万円を請求します。」
と何度も念押しをされた上に、契約書にサインまでさせられるほど。
自分の場合は興味本位&金が欲しいだけだったので、大した問題ではなかったのですが・・・
この時点で「あわよくば」というパターンは絶対ないなと確信しましたね。
ボーイとして初勤務!
勤務時間は14時〜20時までの6時間。
月、木、土曜日のシフトで、土曜出勤からのスタート。
最初に、待合室のお茶出しを教わりました。
待合室のお客さんにお茶を出すだけの簡単な業務で、たまにお客さんから世間話を振られて軽く付き合う程度です。
あとは、お茶が無くなったらパックのものをヤカンで沸かすだけ。
それ以外は待合室の入り口付近に突っ立って、テレビを見ながら時間が過ぎるのを待つだけの楽な業務でしたね。
「あれ?めっちゃ楽なバイトなんじゃね?」と思いましたが、それも束の間・・・
使用済みタオルの回収
16時ごろから、使用済みタオルの回収が始まります。
ソー◯ランドでは1回の接客で大量のタオルを消費するので、定期的に回収作業をしているようです。
作業自体は至って簡単。
女の子の部屋を順番に回り使用済みタオルを回収して、巨大な麻袋にパンパンになるまで詰め込んでいくだけです。
だけど、そのタオルは水やら色んな液体を吸っているので、袋一杯まで詰めるとめちゃくちゃ重たいんですよ。
しかも2〜4階が女の子がいる部屋だったので、クソ重たい袋を持ったまま何度も階段を往復しないといけません。
引越バイト級の体力仕事なのに、何故かスーツという動きにくい服装で作業をしないといけないんですよね・・・
ちなみに店内にはエレベーターがあるのですが、それはお客さんと女の子専用なのでボーイはエレベーターの使用が禁止されています。
逆に女の子は階段の使用が禁止されており、ボーイと女の子が接触しないよう徹底されていました。
タオル回収の際も、ドアの前でノックをしてタオル回収の旨を伝えたら、女の子と対面しないようすぐにドアから離れなくはなりません。
しばらくするとタオルだけが廊下に投げられるので、それを急いで拾い集めてまた次の部屋に向かうといった感じでしたね。
サービスが終わったお客さんと女の子が部屋から出る際は、女の子がドアから腕だけ出してこちらにサインをするので、すぐにダッシュで階段まで逃げないといけないなど、何かと神経を使う業務です。
とにかくボーイと女の子が対面しないように徹底されていたので、不純な目的でボーイになると肩透かしを喰らうでしょう。
強いてメリットを挙げるなら、廊下でタオル回収していると部屋からサービス中の声が聞こえてくる程度でしょうか。
先輩ボーイにイビられる
お茶出しのときに笑顔で教えてくれた先輩が、他のボーイの目が届かないタオル回収の指導となると急に性格が豹変したかのように僕をイビり始めました。
「さっき教えたよね??仕事なめてんの?(教わってない)」
「お前のせいでいつもの倍くらい時間がかかってる」
「俺が22歳のときはもっとシッカリしていた」
みんなの前では爽やか系のお兄さんなのですが、僕と2人きりになると急に攻撃的になるんですよね。
他のボーイに対してはものすごく低姿勢だったので、恐らくボーイの中で見えない階級があるのでしょう。
【新人+最年少+アルバイト】の自分は間違いなくボーイカーストの中でも最底辺だったのもあり、ストレスの捌け口にされたのだと思われます。
いまなら間違いなく言い返してますが、当時はただの気弱なキモオタだったので「すみません、すみません」とだけ謝って耐えていましたね。
地獄のバケツリレー
19時頃からまた地獄の業務Take2が始まります。
使用済みタオルをクリーニングに出すための回収車へ積み込むのですが、これは自分の店だけでなく系列店の従業員と協力で行います。
作業はいたってシンプル。
タオルが入った巨大な麻袋を、お店から回収車までひたすらバケツリレーで回します。
バケツリレーというにはやや感覚が広く、投げて渡していたのでキャッチボールに近いですね。
10数キロはある袋をひたすら投げていると、途中から腕の感覚がなくなり腰が砕けそうになります・・・
自分の店舗が終わったら、
今度は近隣の系列店でも同様のバケツリレー、もといキャッチボール再開です。
だいたい40分くらいで終わる作業ですが、今までやった仕事の中で一番キツイと断言できます。
これを毎日やっていたら間違いなく、数ヶ月で腰がダメになると思いますね。
そしてタオルの回収が終わると、先輩に裏へ連れていかれて「お前使えねーな」とイビられるまでがセット。
残った時間はまたお茶出しに戻って勤務終了です。
限界がきたので退職
初勤務の翌日、バケツリレーの反動でかつて味わったことのないレベルの筋肉痛になり、あまりにも痛すぎて本業を休む羽目に(笑)
2日目、3日目と勤務を続けましたが、地獄のバケツリレーのダメージが深刻化して本業に支障が出る一方です。
「これで時給1100円って割に合わない」と気がついたのと、20代前半で腰がダメになるのも嫌なので、4日目の勤務が終わってから電話で退職する事を上司に伝えました。
めっちゃ申し訳なさそうに「あのー、自分この仕事向いてないと思うんで退職したいんですけど・・・」と伝えると・・・
「ああ、わかりました。給料は口座に振り込んどきますね。お疲れ様でした。」
とだけ言って電話をガチャ切りされました。
めっちゃあっさりしとるやん。
退職手続きなども一切無しで、電話口だけで退職が完了しました。
恐らくそれだけ退職する人が多いのでしょうし、むしろバックれのほうが多いのかもしれませんね。
退職してから4年ほど経過しましたが、いまだにソー◯ランドのボーイ以上の重労働には遭遇していません。
「ちょっとお金が欲しい程度」の理由なら、間違いなく他の仕事を探すべきだと断言します。
ですが、余程のことがないかぎりは採用してくれるメリットもありますし、正社員だと月40万や寮付きなどの求人もかなり見かけました。
「こういう仕事もある」と覚えておくと、もしものときのライフラインとして役に立つかもしれません。